父の容態急変、そして…
7月の半ば、病院から電話があった。
「この土日が山となるかも知れませんご家族でお会いに来られたほうが良いかもしれません」
父が入院してから、間もなく体調を崩してしまったらしい。おそらく、だけど環境の違いもあったんじゃないだろうか。老人ホームの環境と精神病院、しかも山の中である。
まずは家族を乗せ、病院へ。
先生と話すと、検査をして結果が出て、そして初めて抗生物質を投与すると。それが今夜。
うまく行けば、投与が間に合い山は越えることが出来るが、最悪も覚悟してください、と。
で、父の入院している部屋へ行ったけど、正直泣きそうになった。
暴れるかも知れないから、とベッドに縛りつけられて。意識はあったけども話すことも出来ない。
思い出すのは、子供の頃しょっちゅう怒られた記憶。やはり小さかったからか結構萎縮してた。いつかはやり返してやると思っていたけど、痩せ細り、声も出せない。なんだよ、それ。もっとシャキッとしてくれよ。
頑固で融通が利かないところもあったけど。
実際父がいたから、今の自分がいるわけで。
こうなっては押し寄せてくる後悔の波。
なんでもっと話さなかったんだろう、とか。一緒に旅行とかもっと行きたかったな、とか。
実際にそうなっていたら多分照れくさくて、お互いに皮肉を言い合ったかもだけど。
色んな思いを抱えながら帰った。
そして、父が亡くなった、という連絡が来たのが2023年8月6日、朝5時35分だった。
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